LESSON 3 日本の電線測長機器メーカーについて電線測長機器の構造は単純ですが、誤差を少なく計測できる機器は少ないというのが現状です。今までに大手の電線メーカーがどこも着手してみたのですが、いずれも良い結果は得られませんでした。とても片手間にできる代物ではなかったのです。 しかしながら昭和30年代には電線長計測機をつくるメーカーなどなく、結局プラントメーカーが片手間につくっていたというのが現状でした。そんな中昭和43年ごろベルト式と呼ばれる一風変わった電線長計測器が出現してきました。生産元は横浜にあるスカイ工業と名乗る小さな企業でした。小さな企業でしたが、朝から晩まで電線の長さを正確に測ることだけにこだわった結果、信じられないくらいの精度を達成したのです。小さくても専門バカの力にはかなわないという事でしょうか。スカイ工業はいまでは世界でもまれな電線長計測機の専門メーカーにまで成長し、国内はもとより海外へも積極的に提供しているといった構図が生まれています。
<卒業試験>
現在日本には電線メーカーの製造ラインに入る電線測長機のメーカーがいくつかありますが、国内シェアー80%以上持っている企業はどれでしょうか。
- 1.ファナック
- 2.スカイ工業